ストレスと脳

過度なストレスは脳にもダメジ

ストレスと記憶の関係について

過度なストレスは、身体に悪影響を及ぼすことは誰でも知っていると思います。

当然、ストレスは脳に対しても悪影響を及ぼします。

人間はストレスがかかると交感神経が強く働き、血管は収縮し血圧が上がり血流が悪くなり、脳の働きが悪くなります。

そして、副腎皮質ホルモンであるコルチゾールが生成されます。

これはストレスに反応して分泌量が増加するホルモンで、ストレスホルモンとも呼ばれています。

この分泌量が増えると、血圧や血糖レベルが高まり、免疫機能の低下などをもたらしますが、更に脳の海馬を委縮させることがPTSD患者の脳のMRIなどで近年わかってきています。

海馬は、短期記憶や空間学習能力に密接に関わっていて、これが委縮するとPTSDのようなストレス障害、うつ病、認知症といった症状につながる恐れが高まります。

海馬はストレスでダメージを受けるとそれは長期記憶に対しても大きな悪影響を及ぼします。

記憶の天敵は時間とも言われますが、それはマイルドで誰にでも等しく影響を及ぼします。

ストレスの場合は、脳に対して物理的に影響を及ぼしますので、その影響はかなり大きいものになる可能性があります。

したがって、非常に強い一時的なストレスにさらされたり、長期間のストレス状態に陥らないように未然に対処する必要があります。

もちろん、現代社会を生きていく上で、まったくストレスのない状態でいることは不可能に近いと思いますので、ストレスを和らげる自分なりの手段を持ち合わせておくことが重要になってきます。

その手段に絶対的な答えはありません。

おいしい食事でもいいですし、音楽を聞くとか、入浴でもいいでしょう。
自分が楽しくて、気持ちよくなれる方法をいくつも引き出しとして持っておくべきだと思います。

そして、日常生活において、そうしたリラックス手段を意識的に実践していきましょう。

記憶力向上のためにも、適度なストレスは必要ですが、一方で適度にリラックス状態に身を置くことは重要なことです。

したがって、根をつめてずっと学習を続けるよりも、合間合間でリラックス状態を意識して作り出す方が、学習効果が高まると言えます。
(それは集中力の持続性の観点からも明らかです。)

日本人は特にストレスとの付き合い方がヘタだと言われていますので、意識してリラックス状態を作ることを心がけるべきだと思います。

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました