運動と脳の関係
適度な運動が脳の活性化につながることが近年どんどんわかってきています。
いろいろな運動がありますが、脳の活性化に効果があると言われているのが、ウォーキングやジョギングです。
ウォーキングやジョギングは有酸素運動なので、脳に酸素をとりこみ、血液の循環が良くなり、血液量も増加して、脳が活性化します。
それから、ウォーキングよりも軽いジョギングの方が脳が活性化すると言われています。
ジョギングするとウォーキングではあまり活性化されなかった前頭前野がよく働きます。
前頭前野はワーキングメモリーにあたる領域で、短期記憶などに関係する領域なので、この部分が活性化するということは、記憶力向上にもつながるというわけです。
ちなみに、ウォーキングをする場合は、意識して歩幅を広くして下さい。
NHKの「あしたが変わるトリセツショー」の「お尻」のトリセツで紹介されていましたが、歩幅を広げるだけで、お尻や足、おなかなどの筋肉が使われるようになり、脳が活性化するということです。
つまり、ジョギングのような効果が見込めるということかと思います。
このようなジョギングや歩幅の広いウォーキングを続けていくと前頭前野だけでなく、海馬の働きがよくなるという研究結果もあります。
前頭前野と海馬の働きがよくなれば、学習効果は高まりますし、もちろん記憶力向上につながります。
(つまり、認知症のリスクを低減にもつながります。)
ただし、ウォーキングやジョギングとか歩いたり走ったりするのは自分としてはどうも好まない・・・
という人もいると思います。
そんな人は、別にウォーキングやジョギングにこだわる必要はありません。
他の興味のあるスポーツで汗を流すだけでも、脳にいい刺激を与えることができます。
一つ注意していただきたいのが、その運動が適度を通り越して、過酷なトレーニングのようになってはいけないということです。
トレーニングにまでなってしまうと、ストレスにつながりやすくなります。
ストレスは脳に悪影響を及ぼすことは以下で取り上げていますし、何といっても運動がストレスになるような辛いものなら継続性が落ちます。
大事なことは、どんな運動をするのであれ、継続していくことです。
すぐにやめてしまうと、活性化した脳はすぐに元にもどってしまいます。
脳を活性化させて、神経系ネットワークの働きをよくしていくためには、適度な運動の継続は効果がありますので、ぜひ実践して下さい。
適度な運動は脳の活性化だけでなく、もちろん筋力低下防止にも効果がありますし、他にもいいことばかりです。
スポーツをやることで、他人とのコミュケーションの機会が増えるだけでも、脳にとってはいい刺激なるはずです。