記憶術(対象別テクニック)

記憶術(対象別テクニック)

具体的なシチュエーションに応じた記憶術のテクニックを以下にいくつかご紹介したいと思います。

生活のいろいろな場面で活用いただけると思います。

名前を覚える方法

人の名前と顔を覚えていることって、とても重要ですよね。

特にビジネスにおいては。

普段よく会うような人の場合には、自然に名前と顔を覚えていると思いますが、営業などで他社の人やお客様と多く会う人にとっては、名前と顔を覚えていることは、大事な仕事と言っても過言ではありません。

飲食店なんかもお客さんの名前と顔を覚えていることは馴染みのお客さんをつくるのにかなり重要なポイントになるでしょう。

前に一度会った人にまた会った時に、「○○さん」ときちんと名前で呼びかけることができれば、それだけでポイントはアップすることは間違いありません。

逆に相手から自分の名前で呼びかけられて、こちらが名前を覚えだせないとしたら、これほど気まずいものはありません。

名前や顔を覚えられないというのは、「注意力と記憶の関係」で説明していますが、漠然と名前や顔を認識しているのが大きな要因です。
(意識的に注意を払っていないのが大きな要因です。)

名前と顔では、イメージの力によって顔だけは覚えていることが多いものですが、名前というのは、同じ名字の人がいたりして、それだけで判別する力が弱いため、後々思い出しにくくなります。

ここでは、名前を覚える方法を3つにまとめてご紹介したいと思います。

1.ファーストコンタクトが肝心

最初に会って挨拶を交わして、会話をすると思いますが、この場面で注意して相手の名前を刻みつけておかないといけません。
この場面を漠然と過ごしてしまうと名前をよく覚えていられないことになってしまいます。

ビジネスの場面でしたら、名刺交換の時に、「はじめまして、○○です。」と言いながら名刺を相手に渡すと思いますが、この時に意識的に自分の頭の中で名前を繰り返します。
(○○さん、○○さん、○○さん・・・)

そして、相手との会話の中で、意識的に相手の名前を呼ぶようにします。

最初に相手から名刺を渡されたら、「○○さん、はじめまして。□□です。」

「○○さんがおっしゃる通り、・・・」
「○○さん、いろいろとありがとうございました。今後ともよろしくお願いします!」
とか、
とにかく意識して、相手の名前を会話に盛り込むのです。

もし何人か同時に紹介された場合には、意識して全ての人に問いかけるようにしましょう。
「○○さん、この件については・・・」
「△△さんはどうお考えですか?」

これだけでかなり後で思い出せる率は上昇しているはずです。

2.他の何かと結びつける

これは記憶術の基本テクニックですが、情報には後で思い出しやすいように、何かをフックをつけておくといいのですが、名前も同じです。

フックは何でも構いません。

例えば、自分の馴染みのあるキャラクターや有名人、地名などに結びつけます。

中野さんなら「中野駅」、大塚さんなら「大塚駅」とか、北野さんなら「ビートたけし」、鈴木さんがドラエモンっぽければ「ドラエモン」と結びけるのもいいでしょう。

または、個人の情報(職業や特性)などと結び付けておくのも一つです。
税理士の佐藤さん、沖縄出身の又吉さん、とか、あるいは、声に特徴があればハスキーボイスの高橋さんとか・・・

特に鈴木さん、佐藤さん、高橋さんあたりは、周りでも同一の名字の人が多く、名字だけでは判別しにくくなりやすいので、名前以外の何かしらのフックをつけておくといいと思います。

3.名刺などを活用する

名刺は個人の情報を整理するのに便利なツールです。

ファーストコンタクトを終えて、なるべく時間をあけずに、相手の情報をいろいろとメモしておくといいでしょう。

例えば、顔などの外見の特徴として「白髪」「ふとりぎみ」「ひげが濃い」「黒目がち」「芸能人の誰誰に似ている」などをメモしたり、さらにはイラストなんかも書いておくともっといいと思います。

名刺がなければ、整理しておけるメモに書くことでも構いません。
ただし、そのメモはなくさないように整理しておけるということが前提です。

最近はスマホなどでメモ機能が使えますし、そうしたものを活用するのもいいと思いますが、自分の感覚から言えば、手書きで紙に書く方が効果があるような気がします。

メモには名刺と同じように会った人の名前と特徴などを記入しておくといいでしょう。

以上、名前を覚えるコツとしてご紹介してきましたが、名前に限らず、情報というのは、いろいろな他の情報と結び付けていくとより複合的になり、そうした絡み合った情報は後で思い出しやすくなりますので、試してみてください。

数字を覚える方法

私たちが、日常生活を送る上で、必ず数字が付いて回ります。

実にありとあらゆることが数字で識別されています。

デジタルの世界がまさにそうでよね。
事象をデジタルに置き換えると0と1になってしまうのですから。

そんなこんなで数字に囲まれて生活している私たちですが、数字というのは、記憶の面から考えれば覚えやすいものではありません。

なぜなら、数字だけでは情報が少ないからです。

したがって、何らかの方法で思い出しやすいように、数字情報に加えて、他の情報をフックとして使う必要があります。

数字の場合には、他のページでご紹介していますが、よく使われる方法として、語呂合わせや物語法などがあります。

語呂合わせは歴史の年号暗記だけでなく、電話番号などで使っている人も多いんじゃないでしょうか?
広告などでもよく使われていますよね。

ただし、語呂合わせや物語法というのは一つの手段ですが、たくさんの数字を覚えるためには、分類や体系化の方が重要な気がします。

つまり、数字の背景を理解し、数字を数字としての情報ではなく、数字に意味を持たせる作業です。

これができれば、いろいろな数字を覚えていられるようになります。

数字に複層的な情報が付いているからです。

もう一つの方法は数字を覚えることに限定されるわけではありませんが、数字を文字情報としてではなく、画像として記憶する方法です。

上記の語呂合わせや分類・体系化などの方法は主に左脳を使いますが、これはいわゆる右脳を使う方法です。
この方法はフォトリーディング(速読法の一つ)とも呼ばれ、多くの方が実践しています。

もちろん訓練が必要になりますが、多くの数字を覚えるのにもかなり有効な手法になります。

このサイトでレビューしているジニアス記憶術は速読(フォトリーディング)を活用した右脳を活性化させる記憶術ですから、数字を覚えやすくなる効果も期待できるでしょう。

場所を覚える方法

場所を忘れて困ってしまった経験で真っ先に思い出すのは、駐車場ではないでしょうか?

自分も大きなショッピングセンターの駐車場やディズニーランドの駐車場で、駐車した場所を忘れてしまったことがあって、右往左往して探した苦い記憶があります。
(これがデートだったら、最悪のシチュエーションですよね。全く頼りにならなくて・・・)

場所を覚えるためにも、他の情報を覚えるのと同じように、注意力が必要です。
(漠然とその場所を離れてはいけません。)

覚えるべき場所の周辺情報を必ず確認しておく習慣を身につけておきましょう。

ショッピングセンターの駐車場なら、何階のどのエリアに駐車したとか、もしエリアや番号などの識別情報がなければ、あたりを見渡して、エレベーターや階段との位置関係など場所を特定できそうな情報を頭にインプットしておくようにしましょう。

面倒でなければ、携帯のカメラで周辺を撮影しておくのもいいと思いますが、なるべく自分の頭にイメージとしてインプットしておきましょう。

また駐車場ではなくて、場所がわからなくて困るのは、道順じゃないでしょうか?

今は車にナビがついていますし、歩いていてもスマホのアプリが道順を案内してくれるので、このような機器を使えばいいかもしれませんが、記憶という観点で言えば、そのような便利な機器を使うのはあまりおすすめできません。

そのような利便性に頼り切りになってしまえば、記憶力が鍛えられないからです。

道順を覚えるにしても、大事なのは注意力です。

曲がり角などポイントポイントでマーカーとなるものを頭に刻みつけることが必要ですが、マーカーを探すには注意力が必要になります。

ナビに頼っていると注意力は働きません。
そのような注意力を働かさなくても、目的地まで運んでくれるので。

場所を覚えるのも訓練です。
道順を覚えることで、方向感覚も養われるので、たまにはナビに頼らず、いろいろな場所を訪れたりしてみてはいかがでしょうか。

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