初頭効果と新近効果

記憶における初頭効果と新近効果って聞いたことがあるでしょうか?
多分聞いたことないでしょうね。

聞いたことがなくても、説明を聞けば、「ああ~そういうこと」と納得できると思います。

例えば、まったく関連性の単語が並んだリストがあったとします。

「これを一定の時間内で覚えて下さい。」

と言われた時、みんな何らかの方法で覚えようとすると思います。

単語が少なければ、一度目にしただけで、全部をさっと覚えられる人もいると思いますが、これが数十個もの単語のリストだとすると、ほとんどの人が一度では覚えられずに、繰り返し覚えようと努力するはずです。

この時、いざ覚えている単語をアウトプットしようとして、どの単語をよく覚えているでしょうか?

何となくわかると思いますが、最初の単語と最後の単語は比較的よく覚えている人が多いはずです。

最初の単語をよく覚えている率が高いことを「初頭効果」と呼び、最後の単語をよく覚えている率が高いことを「新近効果」と呼びます。
(呼び方はどうでもいいですけど・・・)

初頭効果は、最初の単語は繰り返し覚えようとする時に、一番復唱される単語であるために、長期記憶として定着しやすいということが背景にあります。

新近効果は、最後の単語は一番新しく覚えた単語なので、覚えていられる率が高いということです。

初頭効果や新近効果で最初と最後の単語を覚えていられる率が高いという以外にも、この単語リストの中に、記憶に引っかかるような単語が入っていれば、もちろんそれもアウトプットしやすくなるでしょう。

例えば、全てひらがなの中に、一つだけカタカナの単語があるとか、です。
実はこのようなことを応用していくことで、記憶の定着がよくなったりします。

こういうことが、世の中にある記憶術のテクニックのベースになっているのです。

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